決められたルールは守らなくてはいけない という当たり前の一般則の話は当然のこととしても、それってそもそも必要?と思えるもの、一般社会通念から乖離したもの、中には不条理なものまである校則
何で守らないといけないの?と当の学生生徒が思うのは当然、第三者の大人の目から見ても理不尽な場合も少なからずあります。

答えを先に書いてしまうと、公教育が始まった明治以来の基本理念を教育界がアップデートできていないからです。

日本の公教育が始まった明治時代当初から「将来の兵卒予備群としての品質管理」が重大なテーマであり、端的に言えば「上の命令、組織に服従する従順さ」が最優先であるわけです。
これを身に付けさせるため、不条理、理不尽にも平気でいてられる辛抱強さ、無神経さ、無感動さを、明に暗に鍛える仕掛けが埋め込まれていて、これの一つが校則なわけです。
だからそれに蓋然性、妥当性があるか否かは、対外的に言い訳の立つ説明はあれこれ付けはしますが、実際のとところは寧ろ理不尽さを含んでいた方が好都合なわけです。