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re:精神科医について
庄司拓哉(2006/01/19 08:00)


> ?しかし、私は鬱(純然たる鬱は別)「原因」に対する唯物論的なこの解釈
> ?は間違っているように思います。神経伝達物質の異常とは、歪んだ観念や
> ?思考、感情がもたらす現象である。つまり?、原因としての観念や感情が
> まず存在し、その結果として脳内の伝達物質の異常?が生じ、鬱を出現させ
> ?る。これが良識的な捉え方ではないでしょうか??

 物事、特に生命体内での事象は原因と結果が一方通行ではない不可分に結び付いた関係になっているので、『「原因」に対する唯物論的なこの解釈』だけで「全てを語れり」と思ってはいけないというだけの話で、一方向の流れの捉え方として、これの説明としては間違ってはいません。

 鬱に限定しても「最終的に「セロトニンやアドレナリン」などの神経伝達物質の放出量の減退という現象として観察される」と言っている以上でも以下でもないのです。
 つまり、そういう現象躍起に至った原因は何かという点、にはまだ大して踏み込めていないだけです。
 「何故」が決定的なレベルで分かっていないから「当座の対処」として「現象を緩和する」方法が色々試みられている以上ではない。 これが今の投薬医療の現実である、ということです。

 問題は、さささんが「インフォームドコンセント」という言葉を使っておいでですが、「まだ、これ以上の対応は慎重にせざるを得ない現状なのですよ」と医療の限界(つまりは科学の限界)を素直に認めることを、どうも「負け」と思う医師が少なくないのか、率直に患者orクライアントに説明し「その正体がまだ確かに見えていない敵と一緒に戦う」という姿勢を示せない医師が多いという、こっちの問題でしょう、たぶん。
 だから、投薬内容とかをキチンと説明しない(後ろめたいと(勝手に)思うから)のです。
 2しか知らない事を10知っているかのように振る舞うのは或る種の背任行為ですから、凄くわかりやすく言ってしまえば、医師の人間性の問題です。

 纏めると、「これが現段階一番功を奏する可能性が高いと考えられる薬なので、まず様子見で服薬して下さい」「期待していた程の効果が見られない時は、処方を変えていきます。これの繰り返しで最適フィットの処方を見付けていきましょうね」というスタンスで患者に接する医師は良い医者だと結論付けれると思っています。

 最後に僕個人の意見ですが、医師にせよカウンセラーにせよ「冷たい感じのする人」が良いと思っています。 より正確に言い直すなら「中途半端に温かい(優しい)人」は一番害を為す場合が多い、でしょうか。

> ?いい忘れてました。心の問題で「直接的に命を落とすことはない」?とお?
> っしゃっていますけど、心の問題で自殺する人はたくさんいると思います。

 将来的には変わる可能性はありますが、現段階の主流のものの考え方では、自殺は「その心の問題」が直接となっているとは考えません。 文字通り「自」殺なのですから、その本人の意志によるものだと考えます。
 その「意志」が正しい(健全な)ものではないじゃないか? だから、それを以て「本人の意志」というのはおかしいのではないか? という問題意識は当然出て来ます。
 これに対する一つの答えとして脳科学が明らかにしてしまったショッキングな事実があります。 それは、我々が何かを「しよう」と思った時、自己認識レベルでは「自発的」だと思っているそれ、つまり『「しよう」と思った意志』は、実は自分(認識レベルでの自分=自我意識)が「しよう」と思うのに先んじて、自分と認識される外の脳の領域(ユング心理学で言う無意識に当たる)が反応を起こして、これを受けて「しよう」と思うのだという事実です。 少し乱暴なのを承知で簡潔に言えば「脳によってそう思わされている結果の「しよう」」でしかないという事です(「意志は脳の反応に先んじない」これは既に定理化しています)。
 これの何がショッキングなのかと言えば、我々が今まで考えていた「意志というもの」を果たして本当に「意志」だと言ってよいのか?という問題提起だからです。
 これを知った上で上述の問題に戻ってみると、今までの考え方自体から見直さないといけない可能性が強く示唆されます。

*********** 庄司 拓哉 ************
Mailto:yumesaki@mono-style.com
http://therapy.under.jp/dream/
*** 物語り研究所「夢前案内人」*****


このメッセージの親記事です

re:精神科医について : ささ (2006/01/19 01:05)
このメッセージに対する返事です

re:精神科医について : ささ (2006/02/07 00:05)

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