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re:無題
庄司拓哉(2006/01/24 00:13)


> 茶髪がなぜ流行するのかといえば校則が厳しすぎるせいだと思います。

 茶髪に限らず、何かが流行るのと、「校則が厳しいか否か」は殆ど無関係です。
 束縛を嫌い、これに反抗したい心理を持つのは今に始まった事ではなく、昔から存在する若者心理です。 これは、親から自立しようという心の動きが始まった時に起こる本能的な働きによるものです。
 また、一昔前まで在った「茶髪=不良」という観念が薄くなり、一般的に受け入れられるようになっている今の時代に於いては、茶髪は反抗心の表われですらないので、これと「校則が厳しい」うんぬんと論理展開するのは噛み合っていないです。
 まだ「茶髪=不良」という意識があなたのようにお若いと思われる方の中にも生きているのだと言えますので、安心を覚えたと言っておきます。

> 周りと同じじゃなきゃ不安というのは、全体主義教育から生まれたんじゃないですか?

 周りと違っていると不安になるのは、集団生活をする動物なら全てが持っている本能が基礎になっています。 人間も集団生活をする動物ですので、この本能を持っています。
 今では良い意味でも悪い意味でも個人主義の代表みたいに思われている欧米文化にしても、「個」という観念が鮮明になり、特に今我々が知っている意味での個人主義が台頭しだしたのは18世紀で、個人主義とはたかだか200年程度の歴史しかないのです。
 云うなれば個人主義というのは、まだ若く騙されやすいのです。 この騙された一番有名な例がドイツ・ナチズムであり、共産主義です。
 つまり「周りと同じじゃなきゃ不安というのが全体主義から生まれた」のではなく「全体主義が、周りと同じじゃなきゃ不安という人間が本質的に持っている基本心理の一つを利用した」または「周りと同じじゃなきゃ不安という人間が本質的に持っている基本心理の一つが、誤った方向に働いた時に全体主義が生まれる(可能性がある)」のです。


> 私は、いわゆる伝統ある女子校に通っていました。だから公立の学校の子
> がものすごいうらやましかったです。クラスの中で援助交際やってた子が
> いましたけどそれがぜんぜん普通の子なんです。昼間まじめに勉強してて
> 放課後になると、ルーズソックスにはきかえてカラオケに行ってたばこを
> 吸ってたりしてましたよ。いくらルールや校則を厳しくしたところでよく
> なるのかなあ?って思いました。

 つまりは、問題の本質は、校則が厳しいかどうか、または校則を厳しくすれば解決するといった形式上の問題ではない、ということでしょう。
 先の発言で書きましたが、容れ物(今の話の場合は「校則」という決まり)が正しいかどうかは、その内容(今の場合は「それを守ろうとする生徒、教師双方の心構え」)が伴っているかどうかと切り離せません。 内容の伴っていなくなったものを「形骸化している」と言います。
 内容の伴っていない処でルールを厳しくしても実効性が無いのは当たり前です。
 凄く細かい事まで法律化されているという意味で世界一法律が厳しいのは北朝鮮です。
 その構成員の心得が高い集団なら、ルールは最低限で良いのです。
 だから教育現場では、ルールを厳しくする事よりも、ルールを守るのは何故必要か、ルールは何故必要なのか、という事を「より」教えるべきでしょう。
 但し、これは校則は無くて良いという事には直結しません。 何故なら、校則の場合は、法律とは違った意味合いを背負っているからです。 それは、まだ未熟な子供に「ルールを守る」という習慣に「感覚的に」「慣れさせる」という意味合いです。 ルールを子供に一切課さずに育て、成人して社会に出た時に初めてルールというものに遭遇し戸惑わせるのと、子供の内からルールというものに慣れさせておいて社会に送り出すのと、どっちが子供の為か、どっちが子供に親切か、考えてみれば自ずと答えは決まっているでしょう。


> 最近の子供たちのモラルが低下しているという事実は、確かにそうと言え
> ばそうかもしれませんが、戦前の教育に戻したからといってよくなるとは
> 限らないですよね?

 どこの誰も戦前の教育に戻した方が良いなどと言っていません。そもそも相手にする価値の無い極右、極左過激派を除けば。
 まともな人で、そんな事言っているの見たことも聞いた亊もないです。
 在るとすれば「戦前の教育が全て悪であったかのような評価は間違い」「良い点は良い点として見直して現代に活かせるものは活かすべき」というものでしょう。

> それよりも「モラル」って一体何ですか?

 モラルとか常識とかの類は「その定義は?」と問うのはナンセンスです。
 何故なら、問うて答えの出るものではないからです。
 モラルというのは「モラル的」と一般にされている色々な「言葉」「行ない」「所作」「感じ方」を、まずは真似るだけから始めて、その行動を取っていく内に「ああ、これがモラルか!」と感覚的に理解されるものです。 理屈では一生掛かっても理解されません。

 「最近は感情や感覚の病んだ子(他人に対して無関心)」の、一番かどうかまでは知りませんが、大きい原因の一つは、上記のように本来は見よう見まねで真似ている内にその核心が理解されるモラル等に、理屈でアプローチする癖を身に付けている(誰が付けたのかは知りませんが)からだと思います。


 他の部分は独り言みたいなのでコメントしません。 悪しからず。

*********** 庄司 拓哉 ************
Mailto:yumesaki@mono-style.com
http://therapy.under.jp/dream/
*** 物語り研究所「夢前案内人」*****


このメッセージの親記事です

re:無題 : みかん (2006/01/22 13:52)
このメッセージに対する返事です

re:無題 : みかん (2006/01/24 11:40)

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