カウンセリングは、なにも唯話を聞くだけが能ではないですし、場合、相手によっては分析的なアプローチは治療的に働くどころか、無防備なこころの中に土足で踏み込み、踏みにじられるような思いをするだけであったりもします。 殊に自分の内面を客観的に語れるほど精神的に成熟していない青少年の場合がそうなりがちです。 こういったケースの場合、通常のセオリー通りのカウンセリングをしない方が良い事は解っているのですが、では実際問題どう接すればよいのかとなると具体的、模範回答のようなものは存在せず、私も悩んでいたのです。 ある時一人の方との関わりの中で、私が昔ヤマハでギターを教えていた経歴の持ち主である点に着目され「ギターを教えて頂くというのは駄目ですか?」と持ち掛けられました。 これは大いなるヒントを私に与えて下さいました。 「全ての人がギターを教えて欲しがる訳ではないけども、そもそも[全ての人]に自分が対応できると考えること自体、自分の能力を過信した高慢ちきな考えだものな、、、自分の持てる能力の範囲内で、自分の出来ることをすれば良いのだ。」と思い至り、ギター教室を始めることにしました。
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