Dead*Mercuryのタロット・コレクション
3月 29
タロット・コレクション Tarot collection No Comments
占い師時代に作ってたページでリニューアルに伴って表からリンクは張らず放置ページに相成っていたのにも関わらず、結構な数の方が参照して下さっている [1] みたいなので、このままでは申し訳なく、体裁整え直して表に出すです。
(オリジナル・ページ → http://therapy.under.jp/Dead_Mercury/corect.htm )
- シークレット:
- 正式名は「The Secret Tarot」 オリジナルはイタリアのスカラベオ社、現在は版権がU.S.Games社に譲渡され同社から発売されている。 紙質はオリジナルのスカラベオ社のモノが良いと思いますが、既に生産完了でスカラベオ版の入手は今からだと難しいと思います。
画風は宮崎駿アニメに通じる可愛い感じが在りながら何処かハードボイルド、”The Star” “The World” などは陰毛も描かれていてエロチック。 カード自体がハキハキ発言する感じで、展開すると一つのストーリーが自ずと浮かび上がってくる、別名「RPGカード」(僕が勝手にそう呼んでいるだけ)です。 意味が取り易いので「基本的意味を憶えてさえいれば初心者からお勧めしたい」と言いたい処ですが、割合と機嫌を損ねやすいデッキなのでタロットとのコミュニケーションの取り方を心得ておく必要はあると憶えておいて下さい。
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- トート:
- U.K. のAG-Muller社製、AG-Muller社と同時にOEMでU.S.Games社からも販売されている。
言わずと知れたライダーウエイトと並ぶベストセラー・デッキ。 持っている方が多い割には「使っていない」という方が多い曰く付きのデッキ。 それは独特のクセとパワーを持っているからだと思います。相性が合っている方は「良く出る(当たる)」「分かり易い」と言い、合わない方は「使い難い」「分かり難い」と意見が真っ二つに分かれる傾向が見られます。 プロでも「相性が悪い」「使いこなせない」と言う方は少なくないです。
ココまで脅すようなこと書いて、反する事を書くようですが初心者の方でもアッサリ使えてしまう方が居たりするのがタロットの不思議でしょうか。 充分に使いこなすには西洋魔術、殊にカバラの知識は必須。
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- ダイアモンド:
- 正式名は「The Diamond Tarot」 U.K. のAG-Muller社製、オリジナルはドイツ版(詳細は知りません)、現在はAG-Muller社と同時にOEMでU.S.Games社からも販売されている。
写真では分かり難いかも知れませんが内側の画はライダーウエイト(色合いは多少いじっている)で、これにフレームを填めたかたち。 このフレーム部分の幾何学模様パターン及び配色に色彩心理学を応用していると思われライダーウエイトの絵柄を使いながらストレートに「思考」ではなく「直感」に意味が働きかけて来る感じで、違うデッキだと考えた方が良いです。
非常に「陽」のデッキでタロットの「陰」の部分への親和性が高い人からは「目がチカチカする」と不評の声を聞きます。 わたくし個人的には非常に優等生なデッキで占者のコンディションに左右されずコンスタントに力を出してくれる、と思います。 ベテランの方もスランプ時の逃げのカードとして持っていると絶対に役に立ちます。
こういうデッキなので当然ながら初心者に「ライダーウエイト以上に」超お勧めです。
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- ハインデル:
- 正式名は「Haindl Tarot」 U.S.Games社製。 使っている方には「必要な時以外にコートカードがむやみと出ないデッキ」として有名、つまり人物特定能力が優れていると言えるのでしょう。 クライアントの心理描写、事実関係の把握に優れクライアントが本心を明かさない時に絶大な力を発揮するデッキ。
小アルカナは数札に近い絵札で一瞥しただけだと意味が取りにくいように思えるが、霊的に意味が伝わって来てしまう不思議なカード。 仲間内では「眉間に来るカード」と呼んでいる。 どちらかと言えばウイッチ・クラフト系のカード。 中級者以上でないとお勧めできません。
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- ジェンドロン:
- 正式名は「The Gendron Tarot」 U.S.Games社製。 最近一つのトレンドに成りつつあるCGアート技術を使い実写との合成画像などを導入した奇抜で色彩の強烈なカード。 作者独自の解釈が入れられており使いこなすには慣れが必要で、馴染むのにけっこう時間が掛かります。
独特の雰囲気を持っており、それを敢えて表現すれば「柔と剛を合わせ持つ」だと思います。 意地が悪いと言えるくらいハードな出方をする時があるかと思えば、非常にナイーブな表現をする時もある、使う込むにつけて奥が深く成って行くデッキで、けっこう化け物です。
このデッキを使っている(or持っている)他の方の意見を総合すると、女性には馴染み易いように思われます。 上級者向き(女性なら中級でもオッケーかも?)。
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- クロウ・マジック:
- 正式名は「Crow’s Magick Tarot」 U.S.Games社製。 こちらも最近一つのトレンドに成りつつあるCGアート技術を使っている、登場キャラクターを総て「獰猛な動物」で統一しているカード。 「ロンダ・タロット」の作者Londa Marks の作品。
全体的に暗めの色調で、真夜中のアフリカの草原に焚き火もせずに独りで居るような緊張感を使い手に強いる、そういう雰囲気です(よって研ぎ澄まされた感性というものが自ずと働くように思います)。 小アルカナは数札に近い絵札で、寓意画は多く盛り込まれていません。 持っている雰囲気は全然別物ですが、「オールド・イングリッシュ・タロット」と共通する「何か」があるように思います。
クセが強くて使い手を選びそうに思うんですが、あにはからんや気に入って使っている(つまり使えている)方は多いです。 中〜上級者向き。 わたしの弟子の一人は「『クロウズ・マジック』から得られるメッセージは幻想とはまったく無縁の「むだづかいはやめましょう」とか、「彼女とはお別れです」とかいった、疑問も解釈もまったく受けつけない、端的でミもフタもない内容のものです。占いの道具としてはこんなに楽チンなものはないのですが…」と言いよりました、思わず「上手いこと言うやん!」と言ってしまいました。
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