Dead*Mercuryのタロット・コレクション

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Tarot Decks
占い師時代に作ってたページでリニューアルに伴って表からリンクは張らず放置ページに相成っていたのにも関わらず、結構な数の方が参照して下さっている [1] みたいなので、このままでは申し訳なく、体裁整え直して表に出すです。
(オリジナル・ページ → http://therapy.under.jp/Dead_Mercury/corect.htm )

 

シークレットタロット

シークレット:
 正式名は「The Secret Tarot」 オリジナルはイタリアのスカラベオ社、現在は版権がU.S.Games社に譲渡され同社から発売されている。 紙質はオリジナルのスカラベオ社のモノが良いと思いますが、既に生産完了でスカラベオ版の入手は今からだと難しいと思います。
 画風は宮崎駿アニメに通じる可愛い感じが在りながら何処かハードボイルド、”The Star” “The World” などは陰毛も描かれていてエロチック。 カード自体がハキハキ発言する感じで、展開すると一つのストーリーが自ずと浮かび上がってくる、別名「RPGカード」(僕が勝手にそう呼んでいるだけ)です。 意味が取り易いので「基本的意味を憶えてさえいれば初心者からお勧めしたい」と言いたい処ですが、割合と機嫌を損ねやすいデッキなのでタロットとのコミュニケーションの取り方を心得ておく必要はあると憶えておいて下さい。
このタロットはこちらで購入出来ます。→シークレットタロット

 

トートTarot

トート:
 U.K. のAG-Muller社製、AG-Muller社と同時にOEMでU.S.Games社からも販売されている。
 言わずと知れたライダーウエイトと並ぶベストセラー・デッキ。 持っている方が多い割には「使っていない」という方が多い曰く付きのデッキ。 それは独特のクセとパワーを持っているからだと思います。

 相性が合っている方は「良く出る(当たる)」「分かり易い」と言い、合わない方は「使い難い」「分かり難い」と意見が真っ二つに分かれる傾向が見られます。 プロでも「相性が悪い」「使いこなせない」と言う方は少なくないです。
 ココまで脅すようなこと書いて、反する事を書くようですが初心者の方でもアッサリ使えてしまう方が居たりするのがタロットの不思議でしょうか。  充分に使いこなすには西洋魔術、殊にカバラの知識は必須。
このタロットはこちらで購入出来ます。→トートのタロット

 

ダイアモンドタロット

ダイアモンド:

 正式名は「The Diamond Tarot」 U.K. のAG-Muller社製、オリジナルはドイツ版(詳細は知りません)、現在はAG-Muller社と同時にOEMでU.S.Games社からも販売されている。
 写真では分かり難いかも知れませんが内側の画はライダーウエイト(色合いは多少いじっている)で、これにフレームを填めたかたち。 このフレーム部分の幾何学模様パターン及び配色に色彩心理学を応用していると思われライダーウエイトの絵柄を使いながらストレートに「思考」ではなく「直感」に意味が働きかけて来る感じで、違うデッキだと考えた方が良いです。
 非常に「陽」のデッキでタロットの「陰」の部分への親和性が高い人からは「目がチカチカする」と不評の声を聞きます。 わたくし個人的には非常に優等生なデッキで占者のコンディションに左右されずコンスタントに力を出してくれる、と思います。 ベテランの方もスランプ時の逃げのカードとして持っていると絶対に役に立ちます。
 こういうデッキなので当然ながら初心者に「ライダーウエイト以上に」お勧めです。
このタロットはこちらで購入出来ます。→ダイアモンドタロット

 

ハインデル:

 正式名は「Haindl Tarot」 U.S.Games社製。 使っている方には「必要な時以外にコートカードがむやみと出ないデッキ」として有名、つまり人物特定能力が優れていると言えるのでしょう。 クライアントの心理描写、事実関係の把握に優れクライアントが本心を明かさない時に絶大な力を発揮するデッキ。
 小アルカナは数札に近い絵札で一瞥しただけだと意味が取りにくいように思えるが、霊的に意味が伝わって来てしまう不思議なカード。 仲間内では「眉間に来るカード」と呼んでいる。 どちらかと言えばウイッチ・クラフト系のカード。  中級者以上でないとお勧めできません。
このタロットはこちらで購入出来ます。→ハインデルタロット

 

ジェンドロン

ジェンドロン:

 正式名は「The Gendron Tarot」 U.S.Games社製。 最近一つのトレンドに成りつつあるCGアート技術を使い実写との合成画像などを導入した奇抜で色彩の強烈なカード。 作者独自の解釈が入れられており使いこなすには慣れが必要で、馴染むのにけっこう時間が掛かります。
 独特の雰囲気を持っており、それを敢えて表現すれば「柔と剛を合わせ持つ」だと思います。 意地が悪いと言えるくらいハードな出方をする時があるかと思えば、非常にナイーブな表現をする時もある、使う込むにつけて奥が深く成って行くデッキで、けっこう化け物です。
 このデッキを使っている(or持っている)他の方の意見を総合すると、女性には馴染み易いように思われます。 上級者向き(女性なら中級でもオッケーかも?)。
このタロットはこちらで購入出来ます。→ジェンドロン

 

クロウ・マジック

クロウ・マジック:

 正式名は「Crow’s Magick Tarot」 U.S.Games社製。 こちらも最近一つのトレンドに成りつつあるCGアート技術を使っている、登場キャラクターを総て「獰猛な動物」で統一しているカード。 「ロンダ・タロット」の作者Londa Marks の作品。
 全体的に暗めの色調で、真夜中のアフリカの草原に焚き火もせずに独りで居るような緊張感を使い手に強いる、そういう雰囲気です(よって研ぎ澄まされた感性というものが自ずと働くように思います)。 小アルカナは数札に近い絵札で、寓意画は多く盛り込まれていません。 持っている雰囲気は全然別物ですが、「オールド・イングリッシュ・タロット」と共通する「何か」があるように思います。
 クセが強くて使い手を選びそうに思うんですが、あにはからんや気に入って使っている(つまり使えている)方は多いです。 中〜上級者向き。 わたしの弟子の一人は「『クロウズ・マジック』から得られるメッセージは幻想とはまったく無縁の「むだづかいはやめましょう」とか、「彼女とはお別れです」とかいった、疑問も解釈もまったく受けつけない、端的でミもフタもない内容のものです。占いの道具としてはこんなに楽チンなものはないのですが…」と言いよりました、思わず「上手いこと言うやん!」と言ってしまいました。
このタロットはこちらで購入出来ます。→クロウ・マジック


——–[ 脚注 ]—————-
  1. ページ自体は削除していないので検索エンジン経由で辿りつけるので当たり前っちゃあ当たり前

太陽蟹座

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太陽太陽のサイン = 蟹座蟹宮のサイン

太陽蟹座/月牡羊座(スクエア関係)
 かなりお節介な組み合わせで周囲を自分のペースに巻き込もうとする行動パターンが特徴。 これは自分のテリトリーを守る為のいわば自衛策で、開放的人格なのではない。 防御本能が強く「攻撃こそ最大の防御」と考えるというわけ。 自分が心を許している人には心底面倒見が良く、その範囲に居る人には頼り甲斐のある人物。
 攻めに徹している内はやたらに威勢が良くお調子者ですらあるが、守りに転じるとじっと身じろぎもせず嵐が去るのを只ひたすら待っているタイプ。 攻めと守りの区別メリハリが利いているとは言えるので、野球の監督的才能があるとは言えまいか?

太陽蟹座/月牡牛座(セクスタイル関係)
 普通である事に拘り、ありきたりで誰でも馴染めるモノを善しとする。 実質的な処にお金を掛ける傾向があり、住宅のリフォームで例えると客間よりお風呂やトイレにお金を掛ける。
 一つのフィールドにじっくり取り組む事で能力をジワジワ身に着けるタイプなので、主婦であればその中でも取り分け古いタイプの良妻賢母型、仕事に従事しておれば庶務、総務などが向く。 異動の頻繁な会社に勤めていると新しい環境に慣れるのに時間が掛かることが災いして「駄目社員」「無能者」のレッテルを貼られてしまう可能性が高い。

太陽蟹座/月双子座
 独身時代は社交的で異性関係も派手め(そういう印象を他人に持たれやすいというだけで実際にはそれ程でもない場合が多い)だった人が結婚すると一転してマイホーム主義者に豹変する、これが典型である。 人物的には庶民的ではあるが垢抜けたこっざっぱりしたひとが多い。
 蟹座の太陽は抜群のハウスキーパー的センスを持っており主婦(or主夫)向きとされるが、この組み合わせの場合外向性が強く、双子座の月は後片付け、始末が苦手なぐうたら者なのでそうとは言い難い。
 商人(あきんど)的センスがあり、こじんまりした料理屋や子供服のリサイクルショップなど小さい規模の対人ビジネスを女性主導でやると上手くゆく。

太陽蟹座/月蟹座(コンジャンクション関係)
 誰にでも馴れ馴れしく接してしまうのに、他人から馴れ馴れしくされると怒る身勝手さがある。
 没個性に安心感を覚える処があるので、一昔前の日本型サラリーマン向き。
 「要領の良さ」「段取りの良さ」というモノにコンプレックスを感じており、これがこのひとの真面目さを作るのに一役を買う。 自由奔放な環境に居ると結構お調子者なので判らないが、実際には傷付きやすく小さいことでウジウジ悩む。 悩み出すと周りに壁を作るので独りで放って置いてあげること、下手に関わりに行くと噛み付かれます。

太陽蟹座/月獅子座
 面倒見の良い親分肌で目を掛けている者は非常に可愛がる。 親分という表現から判るように本来的には広く普遍的奉仕精神、博愛精神を持っているわけではない。 どこで線引きするかは本人の自覚によって千差万別で、広く世界規模になる場合から、ごく小さいセクトに至るまで様々。
 露ら様な表現は嫌うが目立ちたがり屋。

太陽蟹座/月乙女座(セクスタイル関係)
 品の良い女性的センスを持つナンバーツー向きの人物。 才色兼備、本来これは女性を形容するのに用いられる言葉だが、男性であっても此の表現がピッタリの垢抜けた雰囲気を持つ。 好き嫌いはハッキリした主張を持つが、自ら進んで口に出すようなことはしない。 恥ずかしがり屋で無愛想な場合もあるが、かなりのデリカシーの持ち主。
 清潔好きで他人にも同様の潔癖さを求め、この点は口うるさい処がある。

太陽蟹座/月天秤座(スクエア関係)
 「何の変哲もない没個性に安心感を得ようとする」蟹座の太陽と「さり気なく個性の主張を欲する」天秤座の月が葛藤を産む関係。 配偶者、子分、子供等に上記のどちらかの要素を体現してくれる投影役を得ることによって安定を得る場合が多い。 ファッション・コーディネイターに多い組み合わせ。
 ファッション業界に居れば「さり気なく個性を主張する」ことは「何の変哲もない」ことに成り得るので好都合だからである。

太陽蟹座/月蠍座(トライン関係)
 親、殊に母親との縁の深さを感じさせる組み合わせで、心許せる一握りの人と深く関わりを持とうという閉鎖性を示す。 非常に強い防衛本能を持ち、これが行き過ぎて激しい攻撃性を示すひともある。 敵に回し恨みを買うと恐いタイプ。
 集中力を必要とするシチュエーションで独特の強さを発揮するが、これの裏返しとして呑気な雰囲気だと注意が分散し精神的に脆くイライラしがち。 瞑想するなどで状況如何に関わらず精神的タフさを保てるようにすると、非常に頼もしい人物になる。

太陽蟹座/月射手座
 射手座の月は非常に社交的で八方美人的ですらある、これは「何事も自分の場合に当てはめて考える」蟹座の太陽の「狭い個的世界の感性」にとっては過重な社交性を要求される事になり心理的消耗が激しい。 勢い表面的な交友関係ばかりやたらに多いという事になりがち。
 結婚コーディネーターなどに成ると良いかも知れない。
 本来「公的生活を司る太陽が私生活的」で「私生活を司る月が社交的」という裏腹さにより生活のテンポがおかしくなり易いので、どっちがどっちでも余り気にならない自営業(当然事業規模は大きく出来ない)向きなのかも知れない。

太陽蟹座/月山羊座(オポジション関係)
 どちらも自分を社会規範に沿ったかたちにしようとする同士の組み合わせなので、かなりこじんまりした人物となる。 かなりの常識派で堅物と言って良い。 職業的にはご察しの通り公務員、分けても交通課の警察官が合っている。
 恋愛は上手い方ではないが、蟹座の太陽が庶民的社交性を持っているので「お見合でないと結婚できない」ということもない。 裕福である必要はないがある程度幸せな家庭環境に無いと排他的で意地の悪い性格になってしまう。

太陽蟹座/月水瓶座
 子供の頃から独立心旺盛、いわゆる「ませたひねガキ」で子供の頃は可愛くない場合が多い、それが家庭を持つ頃には逆に非常にオーソドックスな人物に成っている。
 水瓶座の月は小さい頃に母親との縁が薄いという意味でもあり、火星や土星、冥王星とのアスペクトを持っていると離婚による生別or死別という場合も考えられる。 蟹座の太陽はこれに非常にコンプレックスを感じるので、幸せな家庭生活への渇望は強い。 ところが実際に家庭を持つと自分の子供に同じように薄情な扱いをしていた、という風に成りやすい。
 「何故?あんなに家庭的なひとが?」と言われながら離婚するひとに多い組み合わせ。

太陽蟹座/月魚座(トライン関係)
 「排他的ではないが自分の世界を広げる事が苦手」な蟹座の太陽に「他人との間の心理的境界線を無くそうとする」魚座の月が他人の意識を際限なく流入させるので気苦労が多い組み合わせ。 水の星座同士の調和の関係なので精神的軋轢はさほど発生しないし、年齢&経験を積むに従って苦手意識は克服される。
 他人の為に心を砕いている時に一番幸せを感じやすい組み合わせで他人のお世話をする職業に向いていそうだが、雰囲気に呑み込まれ状況判断を誤るので看護婦(特に緊急性を要する救急外科)、情に流されて依怙贔屓をする悪い癖を持っているので保母、幼稚園、学校の先生などはお勧めできない。 他の感受点がシビアさを補ってくれておれば可。


本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

太陽双子座

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太陽太陽のサイン = 双子座双子宮のサイン

太陽双子座/月牡羊座(セクスタイル関係)
 何事も自分主導で運びたい気持ちが強いが、その場の雰囲気を壊す事を嫌うので幹事役的性格になりやすい。 ひけらかし屋の面が在り「何のために?」という目的がハッキリしていないで高等教育を受けると嫌な感じの人になる、クイズ王の方に居るような気がする組み合わせである。 言いたいことはストレートに言う。
 コスモポリタン的人物で「深く関わり合いながら束縛し合わないという人間関係」を好み、それが理解できない人は距離の取り方に苦労すると思われる。

太陽双子座/月牡牛座
 根っからの淋しがりやで幼い時期に親がしっかり肌の温度が感じられるかたちで愛情を惜しみなく与えてやっていないと性格がネジ曲がりやすい。 次から次へと衝動買いを繰り返したり、詐欺師的に自分の利益のためだけに人間関係を利用したり、という風に。
 しっかり育ててやっても獲得したモノを社会や次の世代に還元してゆく形で表現するので親に戻ってくるモノはあまり無い。
育て甲斐が無いとは言えるがこれを「親不孝者」と言ってはいけない、年齢が行ってからは孝行者になるのだから。 逆に若い内からの孝行者は人格形成に問題ありだと考えて良い。
 小中学校の先生に向いていることはほぼ自明であろう。

太陽双子座/月双子座(コンジャンクション関係)
 物事の理解、雰囲気の察しが早く、先読み先読みするので気ぜわしいひとが多い。 どれに限らず海王星のアスペクトが入っていると早合点に思い込みが加わってくる。 察しが良いのでデリカシーが豊かだと思って付き合っていると大きな落とし穴に落ちてしまう場合がある、表面的な理解しかしていない場合が殆どだから。,br>
 若い頃の一寸した出来事がトラウマに成りやすく、これが原因で同性愛や異常性愛に走るひとも居る。 反面トラウマがモチベーションとなり有能なカウンセラーを作る場合も少なからずある。

太陽双子座/月蟹座
 非常に臆病で誰にも踏み込ませない心理的テリトリーを強く持っており、それを隠す為にやたらに愛想の良いひとが多い。 常に他人を騙しているという事で罪悪感に苛まれやすく人知れず悩んでいたりする。 これから逃れる為に裏社会に生き「陰の支配者」と成る事で安定を得るひともある。

 心底理解してくれるひとが友人or家族に居ると居ないとでは精神的安定度が天と地ほども開きが出る。

太陽双子座/月獅子座(セクスタイル関係)
 世の中を性善説で捉えているポジティヴ思考で「誰にでも自分を理解して貰えるはず」という強い信仰があり自己アピールが派手なひとが多い。

 屈託が一切無く世間を斜に構えずに見ているのが長所であり短所である。 世間には迎合しない、というよりわざと逆らっている観がある目立ちたがり屋さんで、唐突に下らないギャグを言って場をシラけさせてしまう事をする。 ダウンタウンのようなヒネりの効いたギャグには評価がシビアなのにドリフターズに無批判で大笑いしている、というヘンなひとである。

太陽双子座/月乙女座(スクエア関係)
 細かい事に非常によく気が付き、心配りが細やか。 普段は控えめで大人しいのだが一旦他人の批評を言い出すと、かなり辛辣で手厳しい。 言い過ぎて顰蹙を買う事もままある。 これは自分の主観を素直に表明したい双子座の太陽と自分を主張する事を恥と感じる乙女座の月との葛藤(スクエアの関係)の結果で、他人の話という間接的表現を借りて自己主張しているのである。

 スクエア関係の割に矛盾が少ないのは同じ水星を支配星とするから。

 臆病なので傷付く事を恐れるあまり、パートナーの悪い噂を耳にすると真偽のほどを確かめないで次のパートナー探しに走ってしまうという行動を取るひとが多い。 改まった雰囲気になると構えてしまうので、普段の何気ない一言に本音が現れるひとが多い。

太陽双子座/月天秤座(トライン関係)
 普段の言動は自由奔放で他人の言動に関心が無いように見えるが、かなり客観的に状況判断をしていて驚かされる。 自説に対する固執の仕方が変わっていて、他人の意見を巧みに取り入れつつ独自の考えに洗練していくセンスを持っている。 他人の意見をよく聞き入れるので日和見的に見られる事も屡々ある。

 他の感受点のアスペクトの取り方次第では出しゃ張りな面や、見栄っ張りの面、何事にも迎合してしまう悪い面が出てくる事がある。

 社交性が高過ぎて特定の異性ともその延長線上で振る舞いがち(友達以上恋人未満)で特定の異性との付き合いは下手なひとが多い。 バイセクシャルの出現率が高い組み合わせ。

太陽双子座/月蠍座
 若年期は「対象を特定せず積極的関わってゆきたいと思う双子座の太陽」と「特定の対象にディープに関わってゆきたいと思う蠍座の月」が葛藤を引き起こし躁鬱傾向を示す場合があり非常に傷付きやすい。 幼時体験がトラウマに成りやすいが、これを乗り越える事がモチベーションになる。

 表面を繕うのが上手いので気付き難いが、恋人or配偶者がこの組み合わせの方は特に思いやりを持って接してあげてほしい。

太陽双子座/月射手座(オポジション関係)
 気ままで出しゃ張り、何事にでも首を突っ込んで行きたがる。 やたらに押しは強くお節介だが「何としてでも理解して欲しい」という粘着質な考えは無いので、押しは強いが引くのも早い。 いわゆる「駄目もと精神」。

 教育課程の何処かで欠落があると「主張したいのに適切な言葉が出てこない」というジレンマから気の焦りばかりが目立ち、どもり癖を示すひともある。

太陽双子座/月山羊座
 山羊座の月は「既に社会的定評を得ている何かを模倣することでアイデンティティーを確立しようとする」のに対して双子座の太陽は「未だ見ぬモノに大いなる期待と希望を託そうとする」ので上手くすれば「過去と未来を繋ぐ存在」に成り得るのだが、その域にまで達するには葛藤と苦悶を乗り越えかなりの努力と不屈の精神を発揮しないとならない。

 そこまで到達できるかどうかは兎も角、意識を高く持っていないと何事も自分以外のせいにする僻みっぽい性格になりやすい組み合わせ。 努力型に成ったら成ったで健康を害するレベルまで根を詰める処がある。 繰り返し作業にハマりやすいのでゲーマーに多い。

太陽双子座/月水瓶座(トライン関係)
 博識で理知的な組み合わせ。 博識といってもオーソドックスなモノでは満足せずひねりの効いた思想を好む。 知的な処ばかり突出した組み合わせなので、他の感受点が現実性や粘り強さを与えてくれる配置にないと机上の空論ばかりを弄ぶ仙人みたいな人物を作りやすい。

 アクロバッティックな感性を持っているので、航空関連、トランポリンなどを含む器械体操、天文学、占星術などに興味を示す。

 幼い頃に不幸な境遇に在ると大きいトラウマを抱えやすく、水瓶座の月の残虐性が誇張される。 サイキックな理由から猟奇的殺人事件を起こすひとが見られる組み合わせ。

太陽双子座/月魚座(スクエア関係)
 自分と他人の距離(物理的にも心理的にも)が開いている事に不安を感じやすく、そのギャップを埋めるためにやたらにお喋りになりやすい。 聞かれもしない事をベラベラ喋りまくるひとがこれである。

 未知のモノに対しても同じ反応をしてしまい、ドンドンどんどん夢中で追いかけている内に知らない世界にまで入り込んでいて戻って来れなくなる。 誘導に掛かりやすいという訳で、キャッチセールス、マルチ紛い商法、宗教カルトには充分に注意する必要がある。


本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

太陽牡牛座

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太陽太陽のサイン = 牡牛座牡牛宮のサイン

太陽牡牛座/月牡羊座
 強い自己主張性を持ち、と同時に強い現実肯定性を持っているので「如何に社会に自分を割り込ませるのか」に強い関心と異常な執着を示す。 ソーシャルワーカーに多い組み合わせだと思うが、自己の押し出しが強過ぎて偽善的雰囲気を伴ってしまう事は否定出来ない。
 P.T.A の役員、町内会の役員など歴任している方に多く見られる組み合わせ、地方議会議員にも多そう。

太陽牡牛座/月牡牛座
 何事も自分の経験、体験を通してでしか認識でき辛く理解が遅いので無骨者。 その体験or経験によって得た認識には非常に執着し自信を持つので頑固者。 非常に熱く燃えた炎を内に秘めているが他人からは見えない、逆に見えない事によってその炎が不思議な求心力になり他人を惹き付ける魅力になる。 頑固で聞き分けが悪いのに他人に嫌われにくいのはこの故である。
 歳を取ると子供っぽい意固地さばかりが目立ってきて嫌われ者になる方が多い(この辺は「歳を取れば丸くなってきて当然」という一般的理解とのギャップによる部分も大いに関係していると思われる)、他人の気持ちを金で買おうとする癖があるので余計に他人に嫌われるという悪循環を産みやすい。

太陽牡牛座/月双子座
 周りに自己を売り込む事に躍起になり大盤振舞しやすい、子分を作るためにやたらに奢ってやったりするガキ大将がこれである。 チャンスを認識する目利きであるが行動は鈍重で実際には活かせない場合が多く、いきおい他人にやらそうとあれこれ指図する人になりやすい。
 充分な蓄えが無いと不安で何も出来ない、かといって充分な蓄財が在ると浪費家なので身代を食い潰す。
 若い内に充分に蓄財をして持ち家を購入するなど生活基盤を獲得したほうが良い。
 美術商、骨董品屋などをしつつ若い才能を発掘し援助してやるなどが一番相応しい生き方だと思う。
 こじんまりしたフランス料理店のオーナーシェフに多いような気がする。

太陽牡牛座/月蟹座
 強い現実肯定性と強い保護精神を合わせ持ち専業主婦向き。 男性でもこの傾向は変わらず結婚する女性は男っぽいキャリアウーマンタイプほうが上手くでしょう。 女性の場合は「本人が出来過ぎ」で男性を甘やかせ駄目にしてしまう場合が多いので、結婚する男性は配偶者の影響を受けない猪突猛進型が良いでしょう。
 生活基盤が安定していないとかなり意地悪で僻みっぽい性格になる。

太陽牡牛座/月獅子座
 常に自分が目立っていないと嫌という自己中心性を持つ「お山の大将」で、その為には世界が狭く成っても一向に気にしない。
 普段から過剰演出が過ぎるので物言い、立ち居振る舞いはイチイチ大袈裟。 それでも不思議と他人を惹き付ける魅力があるので孤独になることは稀。 零細企業のワンマン社長に多いように思う。

太陽牡牛座/月乙女座
 親から与えられた環境、境遇に不平不満を抱かず受け入れその範囲内で自分がどうするかを考える。 「けちくさいこじんまりした人物」と言ってしまえばそれまでだが、無理をしない事に掛けては見習うべきものが在る。
 ただ目先の細かい事での躊躇が多く自分で人生を大きく切り拓いていけるタイプではない。
 乙女座に重要な感受点を持つ方は秘書的才能があるとされるが、この組み合わせの場合は大企業向きではない。 地方公務員向き。

太陽牡牛座/月天秤座
 他者に対する関心が強く翻って自分がどう見られているかに帰結し、小綺麗に着飾ることに固執する。 よって服飾にお金をつぎ込むひとは多い。 服飾に関する興味が職能に繋がる場合も多い。 女性の場合同性に人気がありそれが障りになって異性運が少なくなる場合がある。
 歳を取っても若い雰囲気を失わない方が多く、この辺は得である、但し太りやすい。

太陽牡牛座/月蠍座
 親を代表とする家系的に受け継いでいるものに誇りを持つと同時に憎悪も抱いている場合が多い。
 若い内は親から威圧的な支配をされ逃れたいと思っていたが、自分が結婚して子供を持ったら自分の子供に同じ威圧的な扱いをしていた、という形になりやすい。
 この受け継いでいるものを社会一般に通用するまでに高める事によってこの自己矛盾を解消出来る。
 若い内は宗教などに熱狂的盲信をしやすい危なっかしさを持っているが、50歳を迎える頃には穏やかな人格になっている。

太陽牡牛座/月射手座
 他人の心情に配慮しない無頓着さに掛けては天下一品。
 自分の尺度でしか判断できずそれが最善と信じて疑わないので非常に押し付けがましい。 このひとに執ってお節介は善でこそあれ間違っても悪ではあり得ない。
 根っからの善人で、だからこそ上記のような振る舞いが躊躇無くで出来るのである、相手が悪意を持って受け取る場合があるかも知れないなど思いもよらない。
冷めた目で見ればバカだが、正面切ってこの人の事を馬鹿に出来る人はそうそう居るもんではない。

太陽牡牛座/月山羊座
 社会的野心が強いがそれを生真面目な形で実現しようとするので一見しただけではそうは思えない、若い頃はコセコセしているが年齢が上がり社会的安定を獲得するにつれ奥行き&幅も出てくる。 逆に年齢がいっても安定した基盤を得ていないと妙にこじんまりして猜疑心の強いひとになる。
 不動産に異常に固執する場合があるが、これも安定した基盤を得たい気持ちが強いからである。

太陽牡牛座/月水瓶座
 基本的には喧嘩が嫌いな平和主義者なのだが「実は短気で怒りっぽい」ひとが多い組み合わせ。
 牡牛座はどうなるか判らない未来には興味が無く不信感を抱いているくらいである、水瓶座は状況を暫時改革していく事に興味が強く確定してしまっている過去には興味が無い、この相矛盾するスクエア関係がイライラの原因。 この二つの接点は現在しかなく、いきおい刹那主義者に成りやすい。 新しモノ好きで衝動買いをよくするひとが多い。
コンピュータの最新機種を追っかけるように買い替え続けるひとも。

太陽牡牛座/月魚座
 受容性では一二を争うの組み合わせ。裏返せば考えるよりも先に何でもかんでも受け入れてしまうということなので実にナイーブで傷付きやすい。ゆえに自分で自分を守れる自我が形成される以前(おおよそ中学以前)は「叱って躾け」るより「褒めて育て」た方が良い。
 マインドの受容性と真逆に論理的受容性は悪いので「批判、注意」を「非難、中傷、攻撃」と受け取りがち。 客観的理性判断を身に付ける必要性が他よりも高いのだが、論理的(抽象的)に説明しても無駄で、ロールプレイなど実体験型の学習形態が効果的。
 不倫をする人に多いと同時にカトリックのシスター、僧侶など聖職者も多い組み合わせ。


本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

太陽牡羊座

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太陽太陽のサイン = 牡羊座牡羊宮のサイン

 太陽は本人の自覚的、公的部分を司り月は基本気性を含むプライベートに深く関係(母親に代表される親からの影響という意味がある)し無自覚&無意識的です。 牡羊座に限らず太陽&月が共に同じ宮に在位している場合全て共通して言えますが、公私の区別が曖昧になります。 これは太陽の方がイニアチシヴを握っている場合と月の方がイニアチシヴを握っている場合で二つに分かれます。 太陽or月のどちらがより強い影響力を行使しているかは、年齢が幾つか、性別は?という問題と、太陽or月のそれぞれがどういうアスペクトを取っているかによります。 おおよそ男性は太陽、女性は月、年齢が若ければ月(概ね25歳以前)、これ以降は太陽という感じです。 特に10歳前半頃までは性別に関係なく月の作用の方が勝っていると考えて差し支えない(これを称して「太陽意識が獲得出来ていない」と言う)。

太陽牡羊座/月牡羊座
 前向きで何か新しいことにチャレンジしている時に一番生き甲斐を感じ実際に成果を上げやすい、リスキーな状況を好みそれを私生活にまで持ち込むので恋愛に限らず人生自体がドラマチックになりやすい。  能動性が強いので他人を傷つけてしまうことは少なくないが、独特の直観性を持ち合わせているので鈍感ではない。 日々変わりばえしない平凡な人生を送っているとエゴイスティックな面が目立ってくる。

太陽牡羊座/月牡牛座
 牡羊座の太陽がチャレンジ精神旺盛なのだが、牡牛座の月がワンテンポ遅く状況認識が甘いまま太陽の方が先走ってしまうというチグハグさによって無駄な骨折りを数多く経験する。 いきおい「当たって砕けろ」タイプになりやすく労力の無駄は多いがそれなりの成果を手に入れられる。 目下の者を可愛がるので有能な部下に恵まれれば成功者になれる。 一昔前(というより昭和の?)の人情ドラマの定番キャラクター八百屋、魚屋のおやじさんがこのタイプ。

太陽牡羊座/月双子座
 折角の牡羊座-太陽のバイタリティーも気移りしやすい双子座-月の撹乱を受け、幼少期の躾や教育がかなりしっかりしていないと、上記「太陽牡羊座/月牡牛座」とは違った意味で実にならない無駄が多い。 実になるまで待てないと言った方が正確か。 落ち着いた性格に育っていれば直感性を豊富な情報収集能力が裏打ちするので、動くべき時と動かざるべきの判断のメリハリが効いてくる。

太陽牡羊座/月蟹座
 非常に強い自己正当化する気質を持ち頑固者。 自分の敵と味方をはっきり分けて対応してしまいがち。 他人に自分を理解して貰えるよう説明するのが苦手で、一方的になりやすい。 自分の説明のマズさに気付かず「誰も解ってくれない」と僻みっぽく成っている方も少なくない、そのくせ自分をアピールしたい欲求が強く自己の内部での葛藤が大きい。
 月は蟹座のルーラー(支配星)でここだけで自己完結してしまいやすく他人から見えにくい印象を与える、この月がアスペクトを全く取っていないと自閉的感じすら漂ってくる。 私生活と公生活を不気味なくらい峻別する二重生活をすると上手くゆく場合もあるが解離性人格障害っぽくなる危険があり必ずしもお勧めできない。

太陽牡羊座/月獅子座
 前向きなことは月牡羊座と変わらないが「リスキーな事に挑んで叩き潰す事」よりも「リスキーさをコントロールして手玉に取る事」に面白味を感じ興味が行く。 社長向きの組み合わせと言われるが、迫力(雰囲気)だけでひとを魅了しようとする悪い癖を持ち教育程度が低いと一本調子になるので必ずしも大物に成るとは言えない。
 自分を他人にどう印象付けるかに執着し言動は総じて大仰。 おだてに弱い。

太陽牡羊座/月乙女座
 牡羊座の太陽は本来自由奔放な環境でこそ本領を発揮できるのだが、それが「日常の些末な事に囚われる」乙女座の月の影響を受け妙にこじんまりした環境に自分を置いてしまう、こうなると牡羊座の太陽はその持てるエネルギーの持って行き場がなくなり丁度軽自動車に3000cc以上ものエンジンを載せているようなアンバランスを生じ、自分の内部での消耗が大きい。 キャリアアップに直結しないのに英語などの資格取得にチャレンジする人に多い。
 太陽の年齢域である25〜35歳までにゆったりしたモノの観方を身に付けるか否かによってその後の人生が大きく変わる。 二代目社長(有能なブレーンは既に居る)なら上手くゆく組み合わせだと言える。

太陽牡羊座/月天秤座
 この組み合わせはオポジションの関係になり、若年期には「他人の風評を気にし影響を受けてしまう自分」と「独立心が旺盛な自分」という自己矛盾が生じる。 しかしこれも自己を客観化出来る年齢に成るにつれバランスの取り方を獲得することが多い。 それを阻害する他の感受点のアスペクトには注意を要する。
他人の意見を自己の目的の為に取り入れていくのに躊躇がなく巧み。 ある種のタレント性を持ち合わせている。

太陽牡羊座/月蠍座
 社会的なステータスを得ることに非常な執着を示し、独特の威圧的雰囲気を持っている人物が多い。 黒魔術などに興味を示し、調和的性格を後天的に得ていないと自分だけの論理が通用する狭い世界=セクトを形成するような処がある。 矛盾するようだが我侭なひとは少ない。
 この人にとって人間関係は「支配するか支配されるか」で非常に切迫した人生観を抱いている場合が多い。

太陽牡羊座/月射手座
 「能天気」と形容されているひとが多く、小さい事象を全く意に介せず雄大な人物が多い。 雄大さは時に「趣味の悪さ」や「大雑把」になることも多く、必ずしも雄大さ=大人物だとは限らない。
 「逆境」を「チャンス」と受け取るひとの典型的な組み合わせ。 実際にチャンスを逃さない目敏さを持っている、その割にコセコセしていないのが特徴。 他人の目から見ると棚ぼた的にチャンスを得ているように思えある種のジェラシーを感じるかも? 「リスキーさの中にチャンスを見出す才能がある」と言って良い。
 この組み合わせの特徴として、他の感受点の配置で良くないモノがあると途端に「自分本位」「粗雑」といった欠点ばかりが目立ってくるということが挙げられる。

太陽牡羊座/月山羊座
 自分への評価が非常に厳しく遠慮がちなので他人から見ると自信が無いひとのように見える場合が多いが、実は自分の信念に確固たるプライドを持っている。 自らに「試練」という足枷を填めるタイプで「我に艱難辛苦を与え賜え」と天に祈った山内鹿之助を思わせる、または星火雄馬などスポ根漫画の主人公と言ったほうがお解り頂けるか?(これも古いか?笑)
 「バラ色の未来に希望を託そうとする」牡羊座の太陽と「何事も過去からの積み重ねが重要だと考える」山羊座の月が互いに足を引っ張るスクエアの関係で自己の内部での葛藤が大きい、「下積みからの地道な積み上げが在ってこそ成功の意味が在る」と考える処があり生まれ育った環境が恵まれている人ほど「自分は不幸だ」と思う傾向を示す。

太陽牡羊座/月水瓶座
 未来志向の改革精神に富んでいるが、個人的些末な感情を軽視する言動が目立つ。 安楽な生活に眠りこける事を非常に嫌い、変化の激しい環境に居ると生き甲斐を感じる。 逆に安定した平穏な生活を営んでいると「破壊衝動」「残忍性」が顔を出し問題の多い人格になる危険性が高い。 故に結婚生活は上手くいかない場合が多い。 男性の場合そういう女性を伴侶に選んでしまうという意味でもある。
 軍関係の研究開発部門など非日常性の高い職に就いていると意外と普通の人で居られるのかも?と思われる。

太陽牡羊座/月魚座
 幼い頃は両親、兄弟、祖父母べったりの内弁慶が成人するに伴って自己主張のハッキリした人物に化ける場合があるが、これがその典型の一つ。 裏返せば幼少時期に充分甘やかせてやっていないと自我がしっかり育たない危険性が在ると言える。
 つまり身内に非常に強い心情的愛着を抱いており、それが精神的大黒柱として存在していると安定感のある人格になる。
 太陽or月に撹乱するアスペクトを持っていると、自己の都合の為に正義を曲げる「雰囲気重視のご都合主義者、なぁなぁ主義者」を作る。
 霊的、精神的なモノに冷静な判断を失いやすい組み合わせなので占い、宗教関係、精神研鑽セミナーなどには近づかない方が無難、と言っても騙される側ではなく騙す側に回る可能性も高い。 逆に真面目な信仰を持っている方が安定できるかも?とも言える。


本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

太陽&月 概論

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 月&太陽の組み合わせは基本的気性という意味で影響が大きいので、「獅子宮と天秤宮は60度の位置関係だから調和的」というように「宮対宮」のアスペクト感覚で考えると整理しやすいと思います。
 アスペクトについては後に詳述しますが、代表的なアスペクトだけ挙げておきます。

・コンジャンクション 0度
二つの感受点の要素が混じり合い境界線が不明瞭になります。 良い悪い両面がある。
・オポジション 180度
二つの感受点が相反すると同時に補完し合うという関係で、緊張感は高いが経験を積むことによって乗り越えられる。「経験を積むべく神が与えた試練」と考えるべき、乗り越えるべきアスペクト。

逃げて無視する事が出来るという意味ではスクエアより解決しやすいが、それはイコール自分の半身(可能性)を切り捨てている事になる。 

・トライン 120度
二つの感受点がぶつかる事なく調和している関係で、意識しなくとも一つの方向に導いてくれる。 イージーに流れて一定の型にはまりやすいとは言え、古い占星術では吉座相とされているが「果たしてそうか?」と疑問が残る。 性格形成の部分では嫌みの無さを演出してくれるので好印象に繋がりやすいのは事実である。
・スクエア 90度
二つの感受点が主導権争いをしている関係で、両立or折衷することは難しい。 どちらかを選択することになるが忘れた頃に捨てたつもりになっていたもう一方がひょっこり顔を出すので厄介。 自覚しコントロールするべきアスペクト
・セクスタイル 60度
二つの感受点が共同歩調を取るかたちで、トラインより活動的に使いやすい。 ひと昔前の占星術ではマイナーアスペクトに分類されていた。 前向きなアイデア等を生み出してくれやすく現代占星術ではトラインよりも尊重される傾向に成ってきつつある。

本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

四大エレメントによる大分類

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取り合えず “太陽” と “月” を見てみよう!

 西洋占星術に限らず占いというものは極めれば極めるほど更に奧が深くなる部分があるのですが、そう言っていては入門者の方はいつまでも入り口の前に立たされたままドアが開かれずに放ったらかしにされる形に成りますので、取っつき易さを優先して話を進めて行きたいと思います。 ですので、ある程度以上理解をされている方には「大雑把だなぁ、、、」と思われる部分もあると思います。

 昨今「載っていて当たり前」になった雑誌等の「星座占い」ですが、これは生まれた日時の太陽が入座していた星座(正確には「宮」)のみで運勢等を云々している訳です、「けっこう当たっている!」と思う方と「全然当たっていない!」と思う方が居ると思いますが、後者は至極当然で「太陽のみで総てが言いおうせる訳がない」からです、じゃぁ「当たる!」と思う方は何故いるのか、それはその方が太陽の働きが優位(マジョリティーと言います)な方だからです。

 まずは太陽と月だけを見て性格分類をする事にします。
 性格を幾つかのタイプに分けてしまうタイプ論は端的に言えば「乱暴な決め付け」を産む要素を持ち合わせているのですが、初心者の方の入り口には最適と言えます。
 気心が知れている親しい方のチャートを見て「性格分析ごっこ」を楽しんで下さい。 但し「ごっこ」である認識を忘れないように気を付けて下さい。

 つまり「当たっていない」と思った点があれば、それをしかと憶えて置くようにして下さい。 それは太陽と月の組み合わせだけでは顕されていない「他の何かの要素がある」と考えるべきでそれを記憶しておくことはより深い理解を生むきっかけになります、「西洋占星術は当たらない」という早計な結論に飛びつくとその後の進歩はありません。


 真剣に占星術を理解、習得しようと思わない方でもせめて「太陽と月」この二つのコンビネーションで見るようにして下さい。 

 現代は「意志」のみが突出した時代で「人間は感情の動物である」ということを知っているクセに、「感情」を「意志」よりも「肉的な劣等機能」として一段低く見なしています。

 「意志」によって血流を早くしたり遅くしたり、はたまた止めたり出来ますか? (ヨーガなど修養を積めば出来るという説もありますが、、、)答えはノーです。 翻って感情の起伏によってこれらは簡単に左右され、場合によれば様々な病気すら引き起こします。 これから判るように我々の身体は我々が思っている以上に「感情」が占めるウエイトが大きいという事です。 過大に意識する必要はないですが、軽んじてはいけないと思います。

 「意志の伴わない感情」が危険なように「感情の伴わない意志」もやはり危険です。 そういう意味で太陽と月は同等に扱わないといけないでしょう。


太陽と月のコンビネーションと簡単に言いましたが単純計算で12*12=144通りの組み合わせが生まれます。
これを解読していく手順としては

1:4区分による類型化をする(例:太陽-水&月-地)
       ↓
2:3区分による要素を加味する
       ↓
3:各星座の要素を加味する

というように進めばよいでしょう。

四代エレメント図解画像

ここでは初学の方向けということで最初の4区分による類型化をしたいと思います。

もう一度「4区分」をおさらいしておきましょう。

風=思考タイプ:双子、天秤、水瓶
火=直観タイプ:牡羊、獅子、射手
水=感情タイプ:蟹、蠍、魚
地=感覚タイプ:牡牛、乙女、山羊

参考までにこの4タイプの相関関係をグラフかすると右図のようになります。


風:火の組み合わせ
風、火とも男性原理で前向きな未来指向型、「最新の過去である現在」も含め過去には頓着しないので無茶で無謀。

 太陽-風:月-火
理想が過大で現状認識が甘い。 かなり面食い。 結婚には興味が無いひとと思っていたら衝動的に電撃入籍という人が多いような気がする。 一見政治家向きのように思えるのだが「ココ一番!」で責任回避をする悪い癖を持ち、せいぜい批評家、評論家止まり。
 太陽-火:月-風
冒険心に富んだ野心家。 論理的な面は小さくないが行動が先に立つタイプ。 異性に対しては自分の理想、妄想を押し付ける。 一見中立で公平な印象があるが実は「他人の話は聞いちゃぁいない」ので、このタイプのひとに相談事を持ちかけても馬鹿をみる事が多い。 政治家に向くが政治屋ばかりの今の日本の現状を考えるとその理想の高さから「?」が付いてしまう。

風:水の組み合わせ
 風と水は相反しつつ補完し合うという関係で、この組み合わせになっているひとはある意味「本音(私的生活)と建て前(公的生活)のギャップが大きい」と言えるので若い内は気性の激しさを持っている方が多い、後天的にこのギャップに気付き調整が上手く出来るかどうかがその後の運勢を大きく分けると言って良い。
 子供っぽさが抜け切らない方が多くこれが魅力に成っているので、どう成長を謀るかが人生の課題になる。
 太陽-風:月-水
 建設的行動、言動を望めない組み合わせ。 他人の心の微妙な変化を感じ取る敏感さと機転の利いたセンスを兼ね備えているのでアドバイザー的な才能がありそうに思えるが、相手に言動を合わせ過ぎる傾向が裏目に出て、結果的にその場に居ないひとの悪口を言っている事が多く、もめ事の火種になるトラブルメーカーが多い。
 太陽-水:月-風
 端的な言い方をすると「太陽(前向き)が風、月(後ろ向き)が水」となる通り、何かに向かって前向きに取り組んでいる時はかなり論理的で緻密、なのに過去に事をウジウジ言い出すと別人のように非論理的言辞になり戸惑う事もしばしば。 友人に火または土のマジョリティーの方が側に居ると上手くいく場合が多い。
 他人事だと冷静に受け止めれるのでアドバイザー的立場の場合長所が活かせる。 情緒で判断したほうが良い愛情問題を冷徹な論理で考えたり仕事に感情を持ち込む、という裏腹さを持っている。

風:土の組み合わせ
風の欠点は「地に足が付いていない」土の欠点は「現実的過ぎてクリエイティヴでない」、それぞれを補い合う関係なのでバランスが取れているひとが多いが、翻って無難な常識人であるとも言える。 そういう意味で面白味を求めるのは酷というモノ。
 太陽-風:月-土
発想、アイデアは突飛で卓抜しているが他人の感性(世間の流行)に鈍感なので、デザイナーやコピーライターなどには向かない。 いわゆる「アイデアの段階では秀逸だったのに完成してみると何の変哲もない」になりやすい。 勘違いしてクリエイティヴな職業を選択をして苦しんでいる不幸な方は多い。 努力で乗り切っている方も少なくないがそれとても二流、三流である場合が殆ど。
 太陽-土:月-風
受け手として感性、センスが良く生活力があるので、画家やデザイナーのパトロンに多いタイプ。 押しの強さを持っていればプロデューサー的職能にも繋がる。 といっても基本的には常識人の多い組み合わせなので、いち美術ファン、音楽ファンで終わっている場合が多数派。

風:風の組み合わせ
 太陽-風:月-風
 論理性に富んでいるが、理念的過ぎて現実感が稀薄な組み合わせ。 社交性、情報収集能力は卓抜しているので、そういう方面で活躍が見込める。 高度情報産業向きの組み合わせなのだが、処がどっこいse、プログラマーは意外なくらい(実の処は意外でも何でもなく「根気が無い」のが原因で、至極当然!)少ない。
 興味対象が次から次へと移り変わる飽き性で、持続性や粘り強さを他の星の配置が補ってくれているか後天的訓練で得ていないと、かなりちゃらんぽらんな人物になりやすい。 それでも生きていけるのは持ち前の社交性が在るから。 家庭生活不適合者が多そうな組み合わせだが離婚経験者は案外と少ない。 クイズ、とんち好き。

火:水の組み合わせ
火が直感タイプ、水が感情タイプ。 こうして並べると一目瞭然の通り冷静な論理性が欠如している組み合わせ。 太陽&月以外の星がこの欠点を補う位置にないと感情的で自分勝手なタイプになる。
 この組み合わせは育った環境、経験の影響が大きく、後天的訓練、修練によっては大人物に成る事も在れば下世話で低劣な人間も作る。
 太陽-火:月-水
他人の風評に影響されやすく思い込みが激しいので、根拠薄弱な噂が元で大事な友人を失いやすい。 穏やかな性格であれば「面倒見の良さ」が顔を出し、頼り甲斐のある人になる。 エネルギッシュで行動力があるのに不快なモノは故意に避けようとするので、追い風の時にはめっぽう強いが、向かい風にはからっきし駄目。
 太陽-水:月-火
 思い込みが激しく自分勝手、その自分の勝手な解釈を「社会のため」「これぞ社会正義!」と大袈裟にしてしまい他人まで巻き込もうとする強引さを持つ。 涙もろく浪花節好き。 自民党の政治家に多そうな組み合わせだと言える。 大抵アルコール好き。
 独特のカリスマ性を持っている方が居るが、その雰囲気&勢いで押し切ろうとするので風or土のマジョリティーからは嫌われます。

火:土の組み合わせ
車に例えれば火はアクセル(推進力)土はブレーキ、両方とも無いと車として成立し得ない事から判るように、両者の使い分けが上手く配分されていると非常に無駄のない実用的な人物ということになるが、配分が拙いとアクセルとブレーキを同時に踏んでしまう事になり、ちぐはぐで不器用な人物も作る組み合わせ。 何れにしても情緒的には雑な、デリカシーの無い人物になりやすい。 違う価値観を持つ他人への配慮、想像力が欠けており人付き合いは決して上手くないが、周りを自分のカラーに染めてしまおうとする強引さと迫力があり、反りの合わない人はそもそも近づいて来ないので人間関係のトラブルに巻き込まれる事は案外と少ない。
 太陽-火:月-土
 「他人のために金を使う」か「金のために他人を使う」のどちらかになりやすく、この開きの大きさがこの組み合わせの特徴を如実に物語っている。
 お気に入りのホステス、ホストに入れ込むタイプで、何でも金で解決しようとする癖は在るのだが、これは「手っ取り早く現実的方法を好むから」で意外に「金の限界」は心得ている。
 概して社会的地位が高く安定していくほどに出来た人物になってゆく。 育った環境が悪いと物欲まる出しの拝金主義者を作る危険性が高い組み合わせ。
 太陽-土:月-火
直感的先見性と現実的バランス感覚を持ち合わせ有能なビジネスマンを作りやすい組み合わせ。 何事も自分のペースで運ぼうとするので人間的に問題が無いわけではないが、一度した約束は必ず守るので下手な悪口は言えない、言えないから余計に腹が立つという構図が出来上がり反りの合わないひとはこの人の事を徹底的に嫌う。
 他の星の配置次第ではケチでセコい面が強調されてくる。 子供の個性を無視する教育ママがこの組み合わせの典型。

火:火の組み合わせ
 太陽-火:月-火
 独特の直感性を持ちそれによって得られたヴィジョンに向かって邁進する。 他人がなんと言っても意に介さない超然性を持っており直接関わりを持つひとには甚だ迷惑な存在となる場合も多々ある。 しかし何か新たなものが始まる時にはこういうドンキホーテが必要である事は認めなくてはいけない。
 アメリカなどではアントレプレヌール(起業家)に多い組み合わせだが日本ではその持ち味が生かされず爪弾きにされる事もある。 逆境に滅法強いのでそれでも何がしかの成功を年齢を重ねるに連れて収めていけると思われる。 せっかちなので無駄な動きが多いのは仕方ない。
土:水の組み合わせ
女性原理同士の組み合わせで前進性、攻撃性は薄い。 何事も自分の経験と前例に照らし合わせて考え、飛躍したアイデアは出てこない。 保守的で封建的。
 本質的に臆病なので、世界を広げて身の危険を感じるくらいなら世界を狭くしてでも安心感を得たいと考える。 当然無理をしないので生活力はある。
 太陽-土:月-水
 強い母性本能、保護本能の持ち主。 自分のペース、テリトリーを侵されたくないという意識が強いので心を許しているひとには非常に親切で丁寧なのに、親しみを感じていないひとにはかなり薄情、深く関わるとどうしても譲歩の必要に迫られるからである。 逆に言えばこのひとにとって「心許せるひと」というのは「自分のペースを乱さないひと」となる。 そのクセに他人のテリトリーにはズケズケと入って行く迂闊さを持っている、この意味で自分勝手であり頑固者と言える。
 太陽-水:月-土
 公私混同をするなど言動の基準が曖昧、上手くすれば「臨機応変」となるかも知れないが実際は「優柔不断」となる事が殆ど。 自分に自信が無く他人の何気ない一言に影響を受けやすい。
 場合によれば他人に振り回されるのに嫌気が差して誰の意見にも耳を貸さない偏狭なひとに成っていることもある。 その逆に他人の意見をさも自分の意見の如く自信満々に滔々と述べるひともある。 臆病者なので自己を主張することは少ないが意固地。

土:土の組み合わせ
 太陽-土:月-土
 物事の考え方捉え方が非常に即物的で、風の強い人の理念的な言辞は言葉としては理解出来ても本質的な理解は不能。
 教室で幾ら時間を掛けても「足し算、引き算」が理解出来なかった小学生が、何度かお買い物のお遣いにやらされると計算が出来るようになった、これが土のパターンの典型である。 つまり自分の経験や体験に結び付いたモノでなければ関心を示す事も無ければ理解も出来ない。 それだけに「如何ほどの経験を積むか」で有能or無能、人間的奥行き、人生で得られるモノ、、、etc 全てが左右される。 当然ながら自分の育った環境、家系というものに非常に自信を持ち誇りに思っている。 方向音痴が多い。
水:水の組み合わせ
 太陽-水:月-水
 情感、情愛をベースにした価値判断をしやすく、この判断は当然「一対一の個的もの」になるので、似たような事象でもAさんに対するのとBさんに対するのでは違って当然である。 これが第三者の客観的な目から見ると「首尾一貫性が無い」となり場合によれば「不正義」になってしまう。 この組み合わせが「悪人では到底ないのに悪事に荷担するひとが多い」所以はここにある。
 当然のことに「首尾一貫性」「公明正大さ」が要求される職、公務員、法曹関係は目指すべきではない。 汚職事件などに連座して免職になる公務員は意外とこの組み合わせの持ち主かも知れないと思うが確証を得ている訳ではない。 「首尾一貫性」を鍛錬するためになのか?seやプログラマーに成っている方は多い。

本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

黄道12宮の象意

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「黄道12宮の象意」には後に挙げる各宮の象意とは別に以下のような幾つかのグループに分けられます、各宮の象意と併せて豊かなイマジネーションでチャートを読む事を心掛けて下さい。

2区分:
男性宮:安直に「男っぽい」のではありません、行動、思考のパターンが男性原理に基づくということです。
女性宮:行動、思考のパターンが女性原理に基づくということです。

3区分:
活動宮:社会を自己との二元論的対立構造で捉える
柔軟宮:社会に同化、付和雷同的
不動宮:社会の中心に自己を置く中華思想的

4区分:
火:
社会の事象を総て自己の延長線上で捉える傾向が強い(客観性が無い)ユング心理学の直観タイプに相当する直観に優れているが、総て自己の物差しを引き合いに出して考える傾向が強いので、有能か無能か生まれ育った環境&経験によって両極端になる。 「ファンタジー」的世界観を持つ。
地:
与えられた環境を在るがままに受け入れる傾向が強い。 ユング心理学の感覚タイプに相当する。 堅実で無理をしないので生活力がある。 頑固者で納得出来ないことには梃子でも動かない、この裏返しとして我慢強い。 「家計簿」的世界観を持つ。
風:
社会の事象を総て概念に収束させて捉える傾向が強い。 ユング心理学の思考タイプに相当する。 思索的で哲学的、翻って感情面に乏しく無神経である場合が多い。 移り気で概して物質的な拘りはない。 「哲学」的世界観を持つ。
水:

自分を社会との一体感で認識、把握する自己埋没的。 ユング心理学の感情タイプに相当する。 論理による善悪判断より、情緒による好悪反応が優位。 「私小説」的世界観を持つ。

黄道12宮の各宮の象意

牡羊宮のサイン牡羊宮(男性宮、活動宮、火、支配星:火星)
積極面:
開拓精神と冒険心、勇敢で常に新しい経験を求める、自由を愛す、率直、機敏な行動
消極面:
我侭、粗野、衝動的、視野の狭さ、喧嘩好き、性急で忍耐強さに欠ける、皮肉っぽい(一言多い)
 関連するタロットカード:The Emperor 及びWandsのスート

牡牛宮のサイン牡牛宮(女性宮、不動宮、土、支配星:金星)
積極面:
実際的、粘り強く忍耐強い、頼り甲斐がある、温かい情、しっかりした価値観と審美眼、現実的な豊饒な生活をエンジョイする能力
消極面:
想像力の欠如、頑固、型にはまりやすい、マイペースが過ぎる、強欲、鈍感、所有欲、五感の楽しみ以外への想像力&理解の欠如
 関連するタロットカード:The Hierophant 及びPentaclesのスート

双子宮のサイン双子宮(男性宮、柔軟宮、風、支配星:水星)
積極面:
適応性の高さ、多芸多才、機知に富みユーモアのセンスが良い、当意即妙、柔軟で若々しい頭脳、広い知的好奇心
消極面:
移り気、落ち着きがない、皮相的、詮索好き、悪知恵が回る、付和雷同で裏表がある、論理を弄ぶあまり空理空論を並べる、中途半端
 関連するタロットカード:The Lovers 及びSwordsのスート

蟹宮のサイン 蟹宮(女性宮、活動宮、水、支配星:月)
積極面:
強く豊かな感受性、深い同情心、保護能力、母性愛、家族愛、注意深い、経済観念が発達している
消極面:
心配性、神経過敏、感情過多、気難しい気分屋、執念深く恨みっぽい、論理性を欠いた乱雑な感情、煽てられやすい
 関連するタロットカード:The Chariot 及びCupsのスート

獅子宮のサイン獅子宮(男性宮、不動宮、火、支配星:太陽)
積極面:
寛大で気前よく懐が深い、情熱的、優れた組織力、演技&演出力、純真、公明正大
消極面:
権威主義、意地になると際限が無くなる、見せびらかし屋、独善的、自惚れが強い
 関連するタロットカード:Strength 及びWandsのスート

乙女宮のサイン乙女宮(女性宮、柔軟宮、地、支配星:水星)
積極面:
識別力、分析力、実務能力、秘書的才能に恵まれる、細かい事への注意力があり几帳面、慎み深く他人への配慮が細やか、清潔好き
消極面:
批判がましく重箱の隅を突つく印象、心配性、細部に拘り大局を見失う、神経質潔癖過ぎる、伝統や因習に縛られやすい、臆病、情緒的想像力に欠け結果的に無神経
 関連するタロットカード:The Hermit 及びPentaclesのスート

天秤宮のサイン天秤宮(男性宮、活動宮、風、支配星:金星)
積極面:
優雅でチャーミング、上品で洗練された雰囲気、ロマンティックな理想主義、外交的、呑気、調和を重んじる、平和主義者
消極面:
移り気で優柔不断、お調子者、定見に欠け八方美人、孤独に耐えられない、依頼心が強く日和見主義、自分を棚に上げた客観的言辞、無責任、つまらぬ処で片意地
 関連するタロットカード:Justice 及びSwordsのスート

蠍宮のサイン蠍宮(女性宮、不動宮、水、支配星:冥王星)
積極面:
強い目的意識、想像力、決断力、深い情感、不屈の精神、微妙なニュアンスを汲み取れる深い洞察力、神秘的な直感力、根本的変革力
消極面:
思い込みの激しさ、嫉妬深く懐疑的、破滅的、残忍さ、意地悪、秘密主義
 関連するタロットカード:The Death 及びCupsのスート

射手宮のサイン射手宮(男性宮、柔軟宮、火、支配星:木星)
積極面:
陽気、楽天的、開放的、順応性、優れた決断力、個人主義者、向学心、予言的な直感力、忌憚のなさ、直線的行動
消極面:
過激、機転が利かない、大袈裟、落ち着きがない、不注意、盲目的楽天家、傍若無人、他人の気持ちを考えない言辞、下品
 関連するタロットカード:The Devil 及びWandsのスート

山羊宮のサイン山羊宮(女性宮、活動宮、地、支配星:土星)
積極面:
注意深い、規律正しい、忍耐強く根気がある、頼り甲斐がある、責任感がある、野心家、権力欲、無駄を嫌う、禁欲主義的
消極面:
几帳面過ぎる、悲観的、シニカル、ケチ、他人に要求が厳しい、発展性がない、苦労性、利己的、即物的、小心
 関連するタロットカード:Temperance 及びPentaclesのスート

水瓶宮のサイン水瓶宮(男性宮、不動宮、風、支配星:天王星)
積極面:
人道主義者、友愛心に富む、独立心、個人主義者、独創性、アイデアマン、改革精神、論理性、哲学的
消極面:
あまのじゃく、突飛な発想&行動、融通が利かない、協調性の欠如、情緒に対する鈍感
 関連するタロットカード:The Star 及びSwordsのスート

魚宮のサイン魚宮(女性宮、柔軟宮、水、支配星:海王星)
積極面:
人情味、同情心、豊かな情感、順応性、包容力、抽象的&神秘的なモノへの繊細さ、清濁併せ呑む、自己犠牲、ロマンティスト
消極面:
曖昧さ、論理的注意力の欠如、自己矛盾、決断力に欠ける、非現実的、意思が弱い、逃避傾向、怠け者
 関連するタロットカード:The Moon 及びCupsのスート

本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

各惑星(感受点)の基本的意味

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あくまで基本的意味なので狭く捉え絶対視しないで下さい。

太陽のサイン太陽 Sun(獅子座の支配星)
:個人の基本的人格を表すと多くの占星術解説書には言われています。 世間一般で「わたしは○○座」というのはこの太陽が出生時に入っていた星座(正確には「宮」)を指しています。
 個人的には「自身は “かくありたい!” と意識が目覚めた時、どういう意識が目覚めるのか」を示唆したもの「この意味での人格(性格)」だと考えます。 意識的にコントロールできる性格というのは「或る範囲内」に於いて意識的に脚色、演出できます。が逆に「或る範囲内」は出られない、この「或る範囲内」。大人になるに連れて出現してくるものですから幼少期には表立って観察されないことの方が多いです。
 関連するタロットカード:The Sun,(Stregth)

月のサイン月 Moon(蟹座の支配星)
:個人の感受性及び無意識的個性を表す。 月は女性性の象徴でもありますから、女性の場合太陽よりこちらの方から影響が強く表に出ている方も少なくないです。 五感に直結した好き嫌いなど本能に近い部分の気質、気性。
 太陽の「意識的」に対して月は「無意識的」なので「表面に表れやすい割に自覚が薄い」と言えます、意識的であれば隠す事も出来ますから。
格言:性格は変えられるけども気性は変えられない(気性は変えられないが性格は変えられる)。
 関連するタロットカード:The Hipriestess,(The Chariot)

水星のサイン水星 Mercury(双子座、乙女座の支配星)
:機敏さの象徴で「情報伝達&理解能力」を表します。 「物事の理解の質&方向」「付き合いの上手い下手」に関係します。 太陽に近い星でいつも寄り添うように動いていきますので「自我である太陽のスポークスマン」でもあります。 あまり太陽との距離が近いと「バーストされている」として「口下手」「自己表現が下手」「客観性が欠けた身勝手な判断が多い」などの解釈が成り立ちます。
 関連するタロットカード:The Magician,(The Lovers,The Hermit)

金星のサイン金星 Venus(牡牛座&天秤座の支配星)
:愛情の象徴で「女性性」を表します。 男性のチャートではユング心理学の「アニマ」を表す。
 月が受け手であるのに対して金星は送り手です。 美意識に強く影響を与えます。
 チャート上での金星の影響力が強い方は「争いを好まず柔和」ですが反面「確固たる正義感が稀薄」です。 男性の場合劣等機能として抑制されて目立たない場合もあります。 過度に阻害or抑制されると「情動的独占欲」となる場合もあります。
 関連するタロットカード:The Empress,(The Hierophant,Justice)

火星のサイン火星 Mars(牡羊座の支配星)
:エネルギーの象徴で「男性性」を表します。 「善悪判断以前の理屈の無い情動的エネルギー」で無垢で粗野、時に純粋でありまた時に凶暴です。
 女性のチャートではユング心理学の「アニムス」を表します。
 総てのエネルギーがそうであるように、(アスペクト形成などによって)抑圧されると凶暴さを増します。
 女性の場合劣等機能として抑制されている場合が少なくないです。 これをして「総じて女性の方がヒステリックな理由」とする方も居ます。
 関連するタロットカード:The Tower,(The Emperor)

木星のサイン木星 Jupiter(射手座の支配星)
:拡大、発展を表します。 自発的意志を伴った行動力、前進意欲と深く関わります。
 金星が特に誓約、契約を要求せず保護を与えるのと対照的に、木星はある種の制約、自己犠牲を伴わない者には保護を約束しない、こういう言い方が出来ると思います。 Give&Takeの星。
 この星の影響を過信すると「GiveさえすればいくらでもTake出来る」という欺瞞が産まれる。
 実際、木星の働きばかりが目立つチャートの持ち主は、アクティヴですが尻拭いを他人に任せるいい加減な人間が多いです。 それでも嫌われにくいという困った特性も持っている感受点です。
 関連するタロットカード:Wheel of Fortune,(The Devil)

土星のサイン土星 Saturn(山羊座の支配星)
:制限、抑制、抑圧の星で、自らを秩序あるものに留めたいという欲求を表します。
 古典的占星術では「不運の星(凶星)」とされています。
 現代的解釈では「無意識と意識を繋ぐ扉」との意味を与えられ、ユング心理学の「シャドウ」と深く関連するとされています。 個人的には「自分を熟成する為の漬け物石」という表現が気に入っています。
 関連するタロットカード:The World,(Temperance)

土星外惑星(トランスサタニアン)
土星を意識と無意識の境界とし、その内側(パーソナル)と外側(超自我的=トランスパーソナル)を区別します。

天王星のサイン天王星 Uranus(水瓶座の支配星)
:過去の状況を打ち破り、束縛からの解放と新たな自由を得ようとする欲求を表します。
 覚醒を促し、革命、オリジナリティー、発明に関係する。 また、より俯瞰的世界観とも関連します。
 天王星が不調和なかたちで影響力の強いチャートの持ち主は、イライラしがちで神経質です。
 「ハプニングの星」と呼ばれ、長い年月無意識下で醸造されてきたモノの発露となる場合があり、その場合突然異次元から降って湧いたように思える事が多く、そう呼ばれる所以です。
 関連するタロットカード:The Fool,(The Star)

海王星のサイン海王星 Neptune(魚座の支配星)
:集合的感情という無意識の海に”私”という存在を犠牲にして埋没、渾然一体となりたいという欲求を表します。
 「自己犠牲こそ最高の自己覚醒」というオカルト的パラドックスを内包しています。 海王星が「宗教の星」と呼ばれるのはこれ故です。
 霊感、直感、未来的ヴィジョンなどを司るとされています。
 関連するタロットカード:The Hungedman,(The Moon)

冥王星のサイン冥王星 Pluto(蠍座の支配星)
:「アイオーンへの入り口」であり「アルコーン」である。 死と再生の絶え間ないサイクルの元型であり、エロスとタナトスを仕切る祭司である。
 「極限の星」とも呼ばれ、他の惑星とアスペクトを形成するとそれぞれの特性を過剰に強調します。
調和的である場合は馬力のある粘り強い気質を作ります。
 アスペクト次第では先祖との因縁が出る場合もある。
 運行速度が遅く一つの宮(30度)を移動するのに約20年掛かりますので、アスペクトを吟味する場合以外は「世代の声」と考えるべきです。
 関連するタロットカード:Judgement,(TheDeath)

本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

ホロスコープチャートの読み方序説

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本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。

ホロスコープチャート例示画像

“Chart”:航海図

 こう訳されるように、個人の生まれながらに持っている特性、気質を読み取って「性格当てクイズ」をやって遊ぶ(これはこれで楽しい事ではありますが、、、)に留まらず「そこから何を学び、どの方向に行こうかを決定する」までに至らなければ “航海図” として活用している事にはならないでしょうし、この事を知らずに悪戯に運命決定論的に「わたしは火星が○○座だから・・・なのだ。」と決め付ける事は自分の存在意義を他律的素因に当てはめ「自分で自分を縛る」事になってしまう危険性をはらんでいます。

 あくまで「欠点は長所の裏側」だという認識を忘れず「長所に転化する」事を考えましょう。

 また、チャートに関しては「自分で作成できる」「作成したものを持っている」という前提で話を進めますので、チャート作成手順については以下の参考文献を参照して下さい。
 また以下のサイトで作成することも出来ます。 → MyAstroChart☆無料ホロスコープ作成

比較的初心者でも取っつきやすい参考文献を挙げておきます:

  • 松村潔「占星術のシクミがわかる本」シャングリラプレス
  • 鏡リュウジ「魂の西洋占星術」学研
  • 石川源晃「実習占星学入門」平河出版社
  • 小曽根秋男「運命を把握するパソコン占星学入門」技術評論社
  • リズ・グリーン「占星学(原題:relating)」青土社
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