6月 20
庄司 拓哉心理学エッセイ common sense, コモン・センス, コモン・センス発想, コンセンサス, ロジカルシンキングのすすめ, 日本人, 社会コンセンサス, 自己責任, 負担, 重たい決断
この医師を「酷い」呼ばわりする安易な感情論は簡単に人々の同情を引ける話題提示のしかたなのだろう。
問題は、受精卵 → 胎児の発達過程の「どこからを生命とするのか」の社会コンセンサスを確立する努力を怠ったまま放置しているからだと思う。
【風疹1万人超え】妊娠中感染「医師から中絶迫られた…」 – MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130618/trd13061822320013-n1.htm
わかりやすい例として「妊娠期間中に出産後障害に至るであろう可能性が高いと医学的に判断された場合は中絶すること(出産してはいけない)」という法律になっていたらどうだろう? More
6月 12
庄司 拓哉臨床ユング心理学 Confirmation bias, ムード, ロジカルシンキングのすすめ, 侏儒の言葉, 信仰, 信念, 信条, 動機, 動機の純粋性, 合致, 心理コンディション, 心理作用, 心理学的考察, 心理状態自体, 悪循環, 意識化, 挙句, 正義, 確証バイアス, 純粋性, 蓋然性, 行為自体, 軽視, 錯覚
結論を最初に書いてしまえば「信じるため」です。「信じるに足るものは何かを見極めるため」です。
処が「疑うために疑う」人がなんと多いことでしょう。
これは心理学的考察によればそれなりの蓋然性があって、確証バイアス(Confirmation bias)と呼ばれるものの影響が強くあると考えられます。
確証バイアスとは、先んじて持っている何らかの心理的コンディション、これに合致またはフィットするものを優先的に重視し、かつ、正反対の否定、批判、反証するものを不合理に軽視または全く無視する心理作用のことです。これの厄介なのは、いま「心理コンディション」と書いたように、信念や信仰、信条のような既に強固に形成されているもののみならず、印象やムード、その瞬間の刹那的な感情にすら左右されるという点です。
つまり、疑い始めると、その「疑っているという状態」が既にバイアスとして働き出すのです。
だから、「何のために疑うのか」という大前提に自覚的でないと、疑うという心理状態自体を正当化する情報ばかりを選んでいってしまう。挙句、疑うという行為自体が正義であるかのような本末転倒。疑うという行為を行なっている自分が正義であるかのような錯覚(動機の純粋性の錯覚)に陥ってしまい、これがより確証バイアスを強め、、、という悪循環に。
全く疑わずに盲目的に信じてしまうのが愚かであるように、疑うだけで何かをしたつもりになっているのも同じく愚かです。