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非正規雇用($value) = s/貧乏/貧乏でない/g

誤った世論が形成される(既にかなり誤った世論が形成されており、これが助長されると言う方が正しいが)と思うので批判を加えておきます。

あなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」 | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32064

以前にも「現象としての男女差別を駆逐しても女性は幸せになれない」で紹介した以下

池田信夫 blog : [中級経済学事典] 評判メカニズム

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301157.html

を読んで頂ければ分かる通り、「非正規雇用==貧乏」∴(ゆえに)「s/非正規雇用/正規雇用/g するのが正義」という論は間違いで、「非正規雇用($value) = s/貧乏/貧乏でない/g」にするというのが論として正しいのです。

つまり「非正規雇用を貧乏たらしめている社会システム(日本の病理)が問題」なのであって「非正規雇用であること自体が問題」なのではないという点。
つまり(「つまり」を繰り返す悪い癖 ;)「”正規” 雇用」という概念自体が、日本の場合が特に、差別システム(特権階級温存システム)として機能しているという点に気付かないと駄目なのです。「特権階級」とは当然「既得権益保持者」です。

もっとハッキリ言ってしまうと、「私は正社員(正規雇用)です」と仰る人は全員「既得権益保持者」なのです。

この日本という社会は、官に限らず民に至るまで広く既得権益保持者温存を強く促す「カルテル(談合)体質」に出来ているということ。
このカルテル体質が「貧乏と云うほどまでではないという意味での普通で居られるはずの人」(貧乏になって当然と言える「救うべきでない貧乏」ではない人)までも貧乏にしているというのが現実。


2012年3月21日21時09分:追記
「いまいちわからない(わかりにくい)」というお声を頂きましたので、Perl(プログラミング言語)の正規表現(の拡張)の説明は以下をご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/sak/w_sak3/doc/sysbrd/pe_k08.htm (「■置換演算子」の項目)

2012年3月22日2時04分:追記
6年も前にこんな良書が出てたのではないか!  三周以上遅れのバカ>自分
[amazonjs asin=”4334033709″ locale=”JP” title=”若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)”]


現象としての男女差別を駆逐しても女性は幸せになれない

池田信夫 blog : [中級経済学事典] 評判メカニズム
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301157.html

まぁ、だから日本のこれまでの雇用環境は「女性差別 “的”」なのだな。
気を付けて欲しいのは、これ自体が女性差別を企図して制度設計されているのじゃないという点。
そのメカニズムが、主には結婚や出産に伴って生活スタイルを含む生き方を直線的硬直的に維持し続けることが難しい女性は「途中退出(寿退社、出産退社)」せざるを得ない、そういう排除のメカニズムとして働いている面を結果的に内在させている以上でも以下でもないということ。
いま「女性差別」とは書かずに「女性差別的」と書いたのはこういう意味である。

こう言うと、途中退出のリスクを女性側に一方的に皺寄せている現実は「やはり女性差別だろ?」という意見をもつ人は居るだろう。
これが事後的女性差別になっているという点は私も同意するので、この点は否定はしないが、男女ともにこの皺寄せ(リスク)を平等に被ることにすると男女共倒れになるので、出産を担うのは必ず女性側であるので「じゃない方」である男性側を残す戦略的選択に過ぎないのである点は見落とさないで欲しい。
(武家のそれとは違う「女は家庭を守る役目」という価値観は明治以降の近代化と共に出てきた比較的新しい考え方である)

さもなくば・・・この皺寄せを被るのは勘弁だと女性側が言い出せば・・・結婚、出産という事象自体が忌避事項になる。 [1]

この雇用メカニズムを前提とする限りこういうことになる。
このメカニズムは当然、結婚、出産等で労働環境から一旦離脱した女性が子育てが一段落した段階でまた働きたいと希望しても、これに十分な機会が与えられないという現状を作っている原因であることは言うまでもない。
(引用元記事を読めば分かる通り、男女関係なく途中退出者の復帰を著しくシャットアウトするメカニズムである)

——–[ 脚注 ]—————-
  1. 実際そう考える女性が増えて、男と同等=男化に扱われるのを選択するのと引き換えに結婚、出産を忌避するようになってきている。これ故に以前からフェミニズムの運動の殆どは「真の意味でフェミニズムではない」と言ってきているのだが、この雇用メカニズムが出力する結果女性差別を捉まえてそこだけを是正しよう(対処療法)とすると女性を男性化させるだけ(男性化しない女性を「時代遅れの駄目な女」レッテル貼りをする場合も)で終わる、だから今の男女共同参画思想は駄目なのである。更に、女性が男性化して労働者として見込める絶対数が増えれば労働市場は買い手市場になる。企業側が男女共同参画に熱心なのはこれ故であって真に男女差別問題に取り組もうというのではない。
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