月&太陽の組み合わせは基本的気性という意味で影響が大きいので、「獅子宮と天秤宮は60度の位置関係だから調和的」というように「宮対宮」のアスペクト感覚で考えると整理しやすいと思います。
 アスペクトについては後に詳述しますが、代表的なアスペクトだけ挙げておきます。

・コンジャンクション 0度
二つの感受点の要素が混じり合い境界線が不明瞭になります。 良い悪い両面がある。
・オポジション 180度
二つの感受点が相反すると同時に補完し合うという関係で、緊張感は高いが経験を積むことによって乗り越えられる。「経験を積むべく神が与えた試練」と考えるべき、乗り越えるべきアスペクト。

逃げて無視する事が出来るという意味ではスクエアより解決しやすいが、それはイコール自分の半身(可能性)を切り捨てている事になる。 

・トライン 120度
二つの感受点がぶつかる事なく調和している関係で、意識しなくとも一つの方向に導いてくれる。 イージーに流れて一定の型にはまりやすいとは言え、古い占星術では吉座相とされているが「果たしてそうか?」と疑問が残る。 性格形成の部分では嫌みの無さを演出してくれるので好印象に繋がりやすいのは事実である。
・スクエア 90度
二つの感受点が主導権争いをしている関係で、両立or折衷することは難しい。 どちらかを選択することになるが忘れた頃に捨てたつもりになっていたもう一方がひょっこり顔を出すので厄介。 自覚しコントロールするべきアスペクト
・セクスタイル 60度
二つの感受点が共同歩調を取るかたちで、トラインより活動的に使いやすい。 ひと昔前の占星術ではマイナーアスペクトに分類されていた。 前向きなアイデア等を生み出してくれやすく現代占星術ではトラインよりも尊重される傾向に成ってきつつある。

本稿は1998年初出のものに一部加筆訂正(誤字脱字の訂正、時代に即さなくなった表現の修正)して再掲するものです。